捨てられない理由 思い出の品なのタイプ
モノを捨てられない理由のタイプ(型)は3つに分けられる。
①現実逃避型(今は面倒なのタイプ)
②過去固執型(思い出の品なのタイプ)
③未来不安型(いつか使うのタイプ)
の3つである。
②過去固執型について説明しよう。
過去に固執し、どうも引っ掛かりが取れないで物が捨てられない人は、根強い思いがあり、改善のためには時間がかかる。
現実を生きることに魅力を感じればよい。
過去に固執する人は、思い出品が多い。
自分が小さい頃の作品、家族からもらったモノ、友人からの誕生日プレゼント、遺品......。
どれも、自分も含めて、自分に近い、親しい人との思い出のモノだろう。
しかし、それは過去のモノである。
思い出となった、そのときに、役割を果たしてくれたモノである。
だから、捨ててもよいというわけではない。
手にとって、目をつぶって思い出を振り返り、すぐに手放せなかったら、しばらく保留しておけばいい。
片付けは、残したいモノを選ぶ作業である。
これまで多くの時間を経ても残しておきたかったモノを手放すことは難しい。
深い感情のかかったモノは、正面から向き合うためには時間がかかる。
感情で解決しているから、客観的にとらえにくいのだ。
「これは、今の自分を支えてくれたモノなんだ。ありがとう。」と、感謝できると、そのモノと向き合えている。
さらに、「これからの自分を支えてくれるモノを新たに探そう。」と言えると、その思い出の品は、モノがそばになくても、ふと思い出して、自分の精神状態が不安定になった時に、自分を支えてくれるモノとなる。
②過去固執型の人は、思い出の品など以外のものを片付けてから、一人で、一つ一つの思い出品を手にとって、モノと向き合い、そのモノが果たしている役割について考え、そのモノがなければ自分がやっていけないというモノだけを残せばよい。
残ったものは、「思い出品を入れるための箱」などに収め、さらにその中でも、自分にとって特別なものであり、生きていく上でモチベーションを与えてくれるモノ、そして、他人に見られてもよいモノであるなら、部屋にそれ用のコーナーを作って、やる気を上げる場にしよう。